過払い返還、私は裁判なしでこう戦った

「過払い返還」とは、消費者金融などの高金利融資が違法とされたため、返済した元金と利息を、合法な利率で再計算し、返済し過ぎた部分を返してもらうことである。合法な金利は、元金が10万円未満なら年利20%、10万円から100万円未満なら年利18%なので、消費者金融などが従来一般的利率としていた年利約29%と比べると、支払った利息の相当部分が、実は元金返済になっていなければならなかったということになる。年利29%で5年間返済すれば、過払いが生じると一般的には言われている。私は、5社と過払い返還の交渉をした。既に返済し終わったもの4社、返済中1社だった。出足は遅かった。2010年秋、倒産したT社の管財人から過払いが60万円あると連絡が来て、それなら他も過払いの返還を請求できるのではと思ったのがきっかけだ。まず、すべての業者から「取引履歴」を取り寄せた。これは電話で済んだ。次に、その履歴をもとに、合法な金利で再計算した。案の定、すべての業者で10万から140万円の過払いがあった。いきなり返還訴訟を起こす手もあったが、私はまず直接交渉してみようと思い、すべての業者に過払い金返還請求書を送付した。結論を言うと、すべての業者からカネは返ってきた。ただし、こちらの請求額の、良くて6割だった。過払い返還の請求書を送付すると、業者から和解案が提示される。既に営業していない業者では、和解案は1割程度だ。このような業者は、裁判で勝っても結局カネは取れない。相手に支払う原資がないからだ。現在営業している業者も、何だかんだと言って減額を要求してくる。請求額の5割取れれば良しとするか、裁判に持ち込んで多少の上積みを期待するかは難しい選択と言えよう。